本のはなし

コレを捨てれば奇跡が起こる?人生をやり直したいときに試す2つのルール

2018年3月26日

こんにちは、もとみんです。

先日、新書SALEで本を爆買いしてしまいました。そのとき買った本の1つが「「持ってる人」が持っている共通点―あの人はなぜ奇跡を何度も起こせるのか」です。 

世の中ではよく「お前、もってんなぁ」とか「あの人は持ってるね」とか言いますよね。この本では、「持ってる人の共通点」と「持ってない人の共通点」が紹介されています。

もし今、人生がうまくいっていないとしたら、それは「もってない人」になっているからかもしれません。だったら、「もっている人」になれば人生が好転する可能性もありますよね?

つまり…人生をやり直すには「もってる人」になればいい。

じゃあどうしたら「もってる人」になれるのか?

今回は、「「持ってる人」が持っている共通点―あの人はなぜ奇跡を何度も起こせるのか」の内容から、「人生をやり直したいときは、3つのゴミを捨てれば奇跡が起こるかもしれない」ということについて書いていこうと思います。

 

今回お話しする本はこれ!

 

「持ってる人」が持っている共通点―あの人はなぜ奇跡を何度も起こせるのか / 小笹芳央(著)

 

 

「持ってる人」が持ってるのは、運ではない

そもそも持っている人は「何を」持っているのでしょうか?

普段「もってるな~」という言葉を使うとき、誰もそのことについては触れないですよね。暗黙の了解的に「なにか」を持っているのだろうと思いますが、この本では「その正体は一体なんなのか?」というところまで迫っています。

 

ちなみに…「持ってる人」って一体何をもってると思いますか?

わたしはこの時点で、もしかしたら「ツキ」じゃないかなと予測していました。いわば運のようなものですね。

なにしろ「持ってる人」ってここ一番という時に良い結果を出したりします。ということは「ツイてる!」ということでは?と思ったのです。

 

しかしこの予想……見事に外れました!

 

「持ってない人」の特徴とは?

では逆に、「持ってない人」はなにを持っていないのでしょうか?

この本の第2章は「持ってない人になってしまうカラクリ」というテーマになっていて、ずばり「もってない人」の具体例が20パターンほど紹介されています。

著者いわく「持っていない」だけならまだいいけれど、持っていないことをこじらせると「モンスター”持ってない人”」になってしまうとのこと。

こうなってしまうと、いざという時に上手くいかなかったり、思ったような結果が出せなかったり、思い描くような人生が送れなかったり、幸せを感じられなかったり…ということになってしまうわけですね。

うーん…書いていて耳が痛い…!

 

「持っていない人」の5つの特徴

そんな悲しき「持ってない人」の特徴は、以下の5タイプに分類されるそう。

 

  1. 自分は悪くない!悪いのは相手だ!という批判タイプ
  2. 感情のままに発言&行動をする激情タイプ
  3. 過去に拘って失敗を繰り返す過去執着タイプ
  4. 自分中心に地球が回ってると思っている天動説タイプ
  5. 変化する気がなく言い訳を繰り返す恐竜タイプ

 

個人的に納得してしまったのは【2】ですね。著者いわく、脚光を浴びているライバルを見て「自分なんかどうせダメだ…」とクサるタイプはこれに当てはまるそう。

【4】は「人の努力する側面には目を向けず陰口悪口を吹聴したりするタイプ」のことです。よく世間で耳にする「金持ちは悪いことしてるに決まってる」といった思考パターンもこれに該当するのではないかと思います。

【4】はちょっと分かりにくいですが、「人の努力する側面には目を向けず陰口悪口を吹聴したりするタイプ」のことです。よく世間で耳にする「金持ちは悪いことしてるに決まってる。だからあんなにお金があるんだ」といった思考パターンを持つ人もこれに該当するのではないかと思います。

このタイプは、「自分はもっと評価されてもいい、自分はもっとできるはずだ」と思っているそうです。

 

事細かにみていくと、これら5つのパターンにハマっている人の割合は多いのではないかと思います。程度の差こそあれ、誰しも少しくらいはどれかに当てはまるのでは…という感じがしますね。

しかしここで、「そうそう、なんだかんだいって周囲もそうだし問題ないよね!」というふうに開き直ってしまうと、正に【5】のパターンに陥ってしまうというわけです。変わりたいと言いつつ変わろうとしないタイプですね。

 

こんなときは林修先生風にいくといいですね!

 

いつ変わるの?今でしょ!!!

 

持ってる人に変身するには3つの「囚われ」を手放す

持ってない人の特徴は前述の5つでしたが、肝心の持ってる人はどんな人なのでしょうか。この本では、圧倒的な結果を出してきたアスリートたちの言動からそのヒントを得て分析しています。

持ってる人の条件とはなんなのか?

 

それは……

 

「他人」「感情」「過去」に囚われていないこと

 

この3つの共通点は、

  

「自分で変えられないもの」

 

です!

 

「他人は変えられない。だから自分を変えるしかない」といった言葉は自己啓発系の本でもよく見かけますが、実際その通りですよね。

目玉焼きにソースとか有りえないから醤油にしてよ!と言ったって、目玉焼きにはソースしか有りえないと思っている人を醤油派にするのはほぼ不可能です。ここで「絶対醤油派にしてやる!ソース撲滅!」などとやり続けると、状況も変わらないしストレスもたまり続けるし全くいいことがないですよね。

一番分かりやすいのは「過去」です。過去が自分でかえられるなら、それはもうバックトゥザフューチャーです。今のところまだタイムマシンはできてないと思うので、これは2018年現在は我慢しなくてはなりません。

もう一つの「感情」は、怒りや不安をコントルールするのは難しいと言い替えるとかなり分かりやすいと思います。特に怒りは瞬間湯沸かし器のようにガッと上り詰める感情なので、「よし、一旦落ち着こう」という冷静な目がなければなかなかコントロールが難しいです。

 

変えられないものに囚われてはいけない

持ってる人というのは、この「他人」「感情」「過去」に囚われないといいます。なぜならこの3つは、変えようと思っても変えられないからです。

例えば、こんなパターンを想像してみましょう。

 

かつて友達に裏切られ、こちらは傷ついているのに友達はまったく悪びれていない。友達に反省しろと言っても変わってくれないが、自分はなんとか謝らせたいと思っている…

 

別れた恋人ともう一度やり直したい、自分は今でも相手を想っている。しかし相手には既に新しい恋人がいる。でもなんとかやりなおせるはず、もう一度振り向いてもらいたい…

 

………どうでしょうか?

上記のようなパターンだと、他人に囚われて、感情に囚われて、過去に囚われています。未来に進めないままストレスだけが積み重なるという苦しい状態です。

 このような状態が続くと、せっかくチャンスが巡ってきてもそのチャンスを逃してしまうというわけですね。

 

もしここで自分を裏切った友達のことを忘れて新しい仲間と友情を築いたら、新しい価値観に触れて大きな成長ができるかもしれない

 

もしここで過去の恋人のことをきっぱり諦めれば、ひょっとして近くで自分を見てくれていた人の存在に気付くかもしれない

 

つまり、チャンスを掴むためには、またいざというときにコレといった結果を出す為には、「変えられないものに囚われてる暇はない」ということです。その時間を未来のために使おうということですね!

 

「持ってる人」が持っているものとは?

こうなってくると、「もってる人」というのは「余計なものを持ってない(手放している)」とも言い替えられそうです。

そこで冒頭の話に戻るのですが、さて、「もってる人」って一体何を持ってるのでしょうか?

妙な囚われは持っていない…どうやらさっぱりしていそうだ…じゃあ一体なにを持ってるのか?

 

その答えは「世界」でした。

 

これを聞いて、一瞬、「え?」って思いませんか!?

わたしは一瞬目が点になったんですよね。どういうことだってばよ!?ってナルトっぽくツッコミ入れましたよ!

 

実はこの「世界」というのは、なにも抽象的な意味合いで言っているわけではありません。「あの人は世界観がある」とか、そういう意味での世界ではないんです。

この著者によれば、この世は網の目のような人間関係で成り立っているといいます。親・兄弟・ご近所のひと、そして友達、先輩、上司、さらには知り合い、自分を応援してくれる誰か、仕事関係の取引先…etc

こう考えていくと、確かに誰しもが切っても切れない人間関係のなかで生きていることがわかります。

 

仮にひきこもりになってゲーム漬けになったって親との関係は切れないですよね。ゲームをやるならそれを作った開発者から恩恵を受けてることになるし、物を食べればそれを生産した人から恩恵を受けてることになる。

この網の目のような人間関係は、うまく信頼を築いていかなければとても苦しい場所になってしまう。でももし上手く信頼を築いていったら、周囲に常に信頼できる人がいる、感謝できる人がいる、という状況になるわけですよね。 

 

これを、ここでは「世界」と表現しています。

 

これは端的に言うと「人間関係」ですよね。でも、ただ単に人間関係と言ってしまうと「やっぱり人脈が必要なんだな」とビジネス書に書いてあるような考え方になってしまいます。

ビジネス系でよくいわれている「人脈を広げよう」というのは、新たなルートを開くということだと思うのですが、ここでいう人間関係はどちらかというと「今あるもの」です。

今ある人間関係、繋がり、絆に対して感謝ができるかどうか……こんなところが「持っている」ことに繋がっているようです。

 

ちなみに、信頼の築き方については「約束を守ること、そして実行すること」が挙げられていました。

これは仕事として考えてみるとけっこう当然のことなんですよね。いわば、確実に納期までに仕上げる、みたいなものです。そしてそれを繰り返す。

この辺は結構オーソドックスな考えだなと思いましたが、そういった基礎的なことを大切にする姿勢こそが大切なのかもしれません。

 

「人」という答えは揺るがない

わたしがこの本を読んで感じたことは、大きく言って以下の2つです。

 

  1. 著者のツッコミが面白い!(笑)
  2. やっぱり最後は人間関係だった

 

この本は内容も面白かったのですが、それ以上に著者のツッコミが面白くて笑ってしまいました。もう~ツッコミ最高!

著者の小笹氏は大阪府出身のようで、そのツッコミがところどころ関西弁になってたんですよ。でも本の内容は至って真面目なので、なんかアカデミックな漫才見てるみたいな気分でしたね(笑)

 

そして、「2」は個人的にズシンと響きました。いままで答えを求めて色んな本を読み漁りましたが、もうほんと、どんな本でも最終的に大切なのは「人間関係」だと書いてある。これは本当に揺るがないですね!

趣味で起業家さんの言葉などをよく聞きますが、そういう方々がよく口にするのは「お金の本質は信頼」ということです。紙幣や貨幣そのものに意味はなく、それは信頼を可視化したものだと。

人が物を買ったりサービスを受けたりするときに払うお金は、相手に対して「これは信頼できるからお金をだしますね」という意味だということですね。

 

この信頼というのは、やはり人間関係を指しているように思います。その人が信頼できるからお金を出す。もしその対象が物だとしても、その物を生産しているのは人だし、その人が頑張って信頼を築き上げてきたからこそ「この品物は安全だな」といってお金を出すという…

もうどういった本を読んでもほとんど最終的には「人」という答えになるんだなということを感じます。

 

人生をやり直すための「まとめ」

ここまで書いたことをまとめてみると、人生をやり直したいときに見つめ直すのは以下の点ということになります。

 

自分で変えられない「他人」「感情」「過去」への囚われを捨てる

 

今ある人間関係に感謝して、約束を守り、実行する 

  

わたし自身、とにかく多くの失敗を繰り返してきました。それはやはり、わたしが「もってない人」だからなのかもしれません。

そう思うとちょっと悲しいですが、たしかにいろいろな囚われがあったなという気がしますね。そして、自分の世界に入ると周囲が見えなくなるという点では、大切なものがおろそかになっていたといえるかもしれません。

皆さんはどうでしょうか?

 

人生にはゲームのようなリセットボタンはありませんが、立ち止まって、振り返って、余分なものを捨てて、もう一度大切なものを見直して前を向くと、新たな発見があるかもしれません。

もちろんそれは簡単なことではないし、楽なことでもないと思います。しかし、やってみる価値はある。だからとりあえずやってみる。失敗しても、もう一度やればいいから。そう思えば、少し肩の力を抜いてトライできるのではないでしょうか。 

 ではでは、また!

 

 

 

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