エンタメのはなし ちょっと語ってみた

ハイキュー!!女性人気の理由から考える「青春モノ」の最高さとは?

2016年10月29日

こんにちは、もとみんです。

気づけばもう10月も終わりですね。今月はほぼ風邪でダウンしていましたが、先日久々にプチ旅に出かけました。

夏以降あれこれと精神的に多忙で、「頑張りたい」と「もういいや」がせめぎあっていたのだけど、旅のおかげで心の中の何かがリセットされたようです。やっぱ旅って素晴らしい!

せっかくなのでプチ旅ネタでも書こうかといろいろ考えたのですが、今回は「青春モノ」について書こうと思います。

 

ヲタク友達から高確率で聞かれる「ある質問」

なぜいきなり青春モノ?というかんじですが、実は最近、ちょっと気になる現象があるのです。それはオタクを自負する男性と話すときに決まって起こるのだけど、ある質問をされるんですよ。

その内容がこちらです。

 

「ハイキュー!!ってなんでそんなに女性に人気なの?」

 

え、そんなこと!?と思われるかもしれませんが、本当に驚くくらい毎回これを聞かれるのです。少なくとも私の周囲のオタク男性は全員そう口にしていたので、むしろこちらが「どうして皆それを聞いてくるの?」と質問したくらいです(笑)

 

するとですね、8割方こう返されるんですよ。

 

「だってあの漫画、普通のスポ根モノじゃん」

 

え、むしろスポ根モノだから人気あるんじゃないの!?と思ったのだけど……

よく考えたら同じく球技モノで女性人気の高い「黒子のバスケ」や常にホットな話題を提供してくれることで有名なハッピーメディアクリエイタープレゼンツ「テニスの王子様」なんかに対してはその疑問を持たないんだな、ということに気付きまして。

この2作品は必殺技にファンタジー感があるからスポ根とは認めない!という事なのかもしれないけど、先日とうとうそれよりも分かりやすい回答を得ました。

 

それがこちらです。

 

「だってハイキュー!!ってそんなイケメンもいないじゃん」

 

そう…つまりこれは絵柄の問題!!!

 
確かに古舘春一先生の絵柄はどっちかというと可愛いかんじですもんね。いわゆる、女性人気を狙ってる感はないですよね。

この「ハイキュー!!がなんで女性人気が高いのかよう分からん問題」に直面してわかったことは、男性目線からすると、「女性に人気がある作品=イケメンがいっぱい」というイメージなのかな?ということです。

イケメンがいっぱい出てくる作品は確かに人気のものが多いですよね。特に最近アイドル育成モノがばんばん流行っているし、これは間違いないと思います。

 

じゃあハイキュー!!人気の理由はなんなのか?

 

これに対する本当の答えは分からないけれど、個人的には「やはりストーリーが良い」とか「同人での人気(カップリング人気)の高さ」なのではないかな、と思うのです。

 

青春モノはなぜモテるのか?

今回フォーカスしたいのは「ストーリーが良い」の部分です。

ハイキュー!!はスポ根ものということですが、高校生の学園モノという側面もありますよね。つまり青春モノとも言い替えられる。

青春モノって、もうその時点で愛される要素満載だと思うのです。なんでかって、青春モノって「全部入り」だからです。

欲しいものが全部ギュッって詰まってる。レディースセットみたいなものですよね、食べたいのがちょっとづつ全部入ってる的な(笑)

青春モノにはロマンスがあり、友情があり、裏切りがあり、信念があり、挫折があり…と、丁度いい年頃の男の子たちの揺れ動く人間関係が描かれるわけで、たとえイケメンがいなくてもその関係性や設定にグッとくる女性は多いと思います。

大人の狡さ半分・子供の純粋さ半分という、そんな未完全なかんじもそそられて良いのかも。可愛さとカッコ良さの中間というか。

それに頑張っている人ってなぜか応援したくなる。これはもう鉄板ですね。

ハイキュー!!もそんなところが人気なのではないかなあと勝手に思っています。

 

「2005年のロケットボーイズ」を知っていますか? 

突然ですが、先日あるドラマを見返しました。2006年に放送されていたので10年前の作品になりますが、元は五十嵐貴久さんの「2005年のロケットボーイズ」という小説です。

2006年当時、職場の休憩室で毎回楽しみに見ていたドラマなのですが、これが本当に胸熱なのです。久々に見たけれどやっぱり胸熱だった! 思わず泣いてしまいましたからね!

【あらすじ】

高校受験の前日、梶屋は居眠り運転のトラックにはねられる。命に別状はなかったのだが、目覚めれば病院のベッドで事故から三日間の時を経ていた。これを知った梶屋は志望校の受験を逃していたことに気付き、その他に受けられる高校を探しはじめる。その結果、受けられるところはある都内の私立工業高校の1校しかなく、そこに仕方なく進学するはめに。

この高校に入ったことは自分にとって不本意だったためか次第にさぼりはじめ、遊びに明け暮れる日々を過ごす。2年生になったある日、素行の悪さが続いたために生徒指導の教師に呼び出され、退学を言い渡される。これを免れる代わりにキューブサットという小型の人工衛星を設計するように命令され、あの手この手を使って取り組んでいくことになる…。

 

こういう内容なのですが、とにかく面白い!!

基本的にコミカルなんだけど、時にすごく真剣で真面目なのです。漫画が原作のドラマってコミカルなものが多いけど、その雰囲気にちょっと似てますね。

本当に王道少年漫画を読んでいるような気分になるドラマで、今回改めて見返してみたら、伏線や一つ一つの要素が「うわ~なんて上手くできてるんだ!」って思いました。特に一話冒頭から出てくる伏線の回収の仕方には感動!

原作者の五十嵐さんは元々編集者ということだから物語のセオリーというか、みんなが好きなツボを良くわかってらっしゃるのだろうなあと…こういうのって頭では分かっててもなかなか自分が創作する段になるとできなかったりしますよね。まあ私だけかもしれませんが;;

これは主人公のカジシンが仲間たちと小型人工衛星キューブサットを作る話なんですが、カジシンは元々、ゴタンダ・ドラゴンという二人の友達とつるんでいます。

しかし頭の良いドラゴンは途中で自分の夢を見つけて去っていき、あんまり頭が良くないゴタンダは途中で足手まとい扱いされてしまいます。

もうね…ここがすごい泣ける。ゴタンダが泣ける。

 

「俺も必要とされたい。皆の仲間でいたい。仲間だって認めて欲しい」っていうこの切なさ…ッ!!!。゚(ノωヽ*)゚。

 

最初につるんでいた仲間は離れていって、新しい仲間と新しい道を進むっていう…なんかそこに何とも言えない切なさを感じます。だって人の一生って正にそれの連続じゃないですか? 居場所がどんどん変わっていくっていう。ああ、切ない…。

若干カジシンが都合よすぎるきらいがありますが、よろしければ是非見てみてください。普通に面白いです♪

 

元D-BOYSの遠藤雄弥くんが主演です。事故後となりますが柳浩太郎くん、瀬戸康史くんも出演しています。ヒロインは安田美沙子ちゃんv

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ところでこの話には「大先生」というあだ名の濃いキャラが出てくるんですが、この役者さんの演技がめちゃくちゃ上手くて気になって調べたら、放送作家や脚本家もされている方なんですね。

今は何をされてるのかな?と思って見ていたら、

 

東京MXテレビ - 「刀剣乱舞-花丸-」シリーズ構成・脚本

 

という一文を見て驚愕。

 

めちゃくちゃ今季アニメに関わってるじゃん!!!(笑)

とても活躍されている方でした。今まで知らなくて申し訳なく思うほど過去に携わった作品がすごかった。小野Dこと小野大輔さんと大学時代の同級生だそうです。業界人っていろんなところで繋がってるものですね。

それにしても日大芸術学部ってやっぱりすごいのか…わたしが気になる方はここの出身であることが多いです。その道の方にとっては当然のことなのかもしれないですが。大体はやはり映画とか演劇方面の方ですね。

 

演劇×青春の思い出

ここ4年ほど舞台や映画の脚本にも興味があるのですが、この世界もかなり奥が深いですよね。そもそも有名になれば芸能人という括りの世界だろうし、だからこそ道は険しいですね。

ここから先は超がつくほど私事なのですが…

わたしは高校時代に演劇をやっていまして、それ以前にも恩師のアマチュア劇団でいくつか公演に参加させてもらっていたので、演技の世界は何だか身近に感じてしまいます。

演技するのも楽しかったけど、個人的にはストーリーを考えるのが最高に好きで、高校時代は演劇シナリオを猛スピードで書いていました。自分の考えたシナリオをみんなで演じるっていう…今でもできることならそうしてみたいなあと思うほど楽しい経験でした。

思えばこれなんかは本当の本当に青春だったなあと思いますね!

そういえば、恩師の劇団に関わることになったキッカケって、わたしが絵を描けるからだったんですよね。衣装のイメージデザインをしてほしいと言われたんです。だから最初は役なんて何もなかった。

それで、わたしの大好きだった友達が一緒にその劇団に関わることになったのだけど、その友達はわたしより格段に絵が上手い上に顔も可愛かったので、最初から役をもらったんですよね。しかもとっても重要な役を!

もうね…ほんと劣等感ばりばりですよね(笑)

好きな分野でさえ負けて自分にどんな価値があるんだろう、そんなもの微塵もないよなあ、っていうね、

だけどこんな劣等感でさえ青春の一コマではあったんだろうな。その時分に出来上がった劣等感はいまだ溶けていないのでわたしは未だに青春中なのです(笑)たぶん死ぬまで永遠に青春し続けるんだろう。

たぶんこの考えは間違っていないと思うんですよ。だって隣の芝生は常に青いのですから。

 

おわりに

いまSPYAIRのBESTを聞いているのですが、ちょうど「イマジネーション」が流れています。ハイキュー!!のオープニングだった曲ですね。この曲を聞くと元気がでます!

この曲、3分しかありません。とても短い。その3分で誰かを元気にできるってすごいですよね。

そんな人間になりたいなぁなんて思う土曜の朝でありました。

ではでは、また!

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