ちょっと語ってみた

少女漫画あるあるの真実に軽く絶望してみた。(今なら嬉しい無駄に長いストーリーつき)

2017年2月3日

こんにちは、もとみんです。

早くも2月ですが、最近アメリカが気になって仕方ありません。これリアル鎖国みたいなものじゃないの!?ってドギマギしております。あと日本のシリア難民受け入れ。もう世界がめまぐるしい!

それはさておき本題なんですけど、今日は「少女漫画あるある」について書こうと思います。

 

少女漫画でこういう設定、よく見かけませんか?

 

そう!幼馴染モノです!

 

昔は鼻水たらしてたアイツが高校生になったらいきなりカッコよくなっちゃった的なあの有名な幼馴染モノです!

 

たぶんこの「幼馴染モノ」も王道パターンの一つじゃないかと思うんですけど、この後の展開はだいたいこんなかんじです。

 

(※この先恥ずかしいだけの長いストーリーなのでご注意ください。なんだったら適当に飛ばすことをおすすめします) 

 

花子の女友達・夢子が登場。

夢子「花子ちゃんって太郎くんとつきあってるの?」

花子「えっ!?…ち、違うよ!ただの幼馴染だって!」

夢子「よかったぁ!私太郎君のことすきなの。応援してね♪」

花子「も、勿論だよ!私に任せといて!あいつのこと詳しいし」

花子「というわけでアンタ夢子ちゃんとつきあいなさいよ!」

太郎「は?何でおれが…」

花子「夢子ちゃん可愛いじゃん。アンタに勿体ないほどだよ?」

太郎「だからなに」

花子「アンタなんかこの機会逃したら彼女できないかもじゃん」

太郎「…よりによってお前がいうなよ」

花子「親切にアドバイスしてあげてんでしょ!いいからつきあってよ!」

太郎「花子はそれでいいの?」

花子「あっ…当たり前でしょ!?」

太郎「ふーん…そう。分かった。じゃあ付き合ってみようかな。確かに可愛いしあの子。誰かさんと違って」

花子「はあ!?」

付き合い始める夢子と太郎。一緒に登下校する二人を見て花子はちょっとモヤモヤ…。

そんななか太郎の誕生日がやってきて、夢子から「どんなものをあげたら喜ぶかな?」とか相談を受けちゃう。

花子「あいつだったらこういうのが好きだと思うよ」

夢子「そうなんだ!やっぱり花子ちゃん太郎君のこと詳しいね」

花子「はは…まあ伊達に幼馴染やってないからね」

夢子「いいなぁ、花子ちゃんは。私の知らない太郎君のこといっぱい知ってるんだもん。羨ましいよ」

花子「そんなことないって。夢子ちゃんはホラ、アイツのカノジョなんだし…その、これからもっと色んなことわかるんじゃないかな」

夢子「それもそうだね♪」

夢子からもらったアクセサリーをつけて登下校する太郎。

「これ夢子からもらったんだけど俺の趣味にぴったりでびっくりした。俺のことわかってくれてるんだなって」とか嬉しそうに花子に報告する太郎なんだけど、花子としては(趣味にぴったりなの当然だよ…私が選んだんだもん…)と落ち込む(。-_-。)

順調な交際をしている(ように見える)二人の脇でモヤる日々を送る花子。

そんなとき、太郎の男友達・恵太が「俺とつきあおうよ♪マジ絶対損させないよ?」とか言ってきて、焦った花子は悩んだすえ太郎に相談する。

花子「あのさ、恵太くんってどんな人?」

太郎「…なんでそんなこと聞くの?」

花子「えっと…実はちょっとその、つきあおうって言われて」

太郎「で?つきあうの?」

花子「それを悩んでるから聞いてるんじゃん!」

太郎「…やめとけば?花子には合わないと思う」

花子「は!?合わないってどーゆーいみよ!?」

太郎「そのままの意味だけど。大体好きでもないのに付き合うのかよ」

花子「アンタだって夢子ちゃんと付き合いはじめたときは好きでもなんでもなかったでしょ!?」

太郎「お前が付き合えって言ったんだろ!今は好きだよ!」

花子 「す…好きなんだ…?」

太郎「カノジョだから」

花子「………そっか」

 

太郎の口から夢子のことが好きと直接きいて、なんか異様にショック受けちゃう花子。もう自分は一番近い存在じゃないんだなぁとか実感して寂しくなっちゃう(.;ω;.)

そんなショックから恵太と付き合うことにした花子。

恵太「いやー嬉しいな♪前々からいいなーと思ってたんだよね花子ちゃんのこと」

花子「そうなんだ…ありがと」

恵太「あれ、元気なくない?もしかして太郎のこと考えてる?」

花子「えっ!?」

恵太「あ、図星?」

花子「そんなことないって!単なる幼馴染だし!」

恵太「(にっこり)だよね?もう俺の彼女だもんね?」

花子「う、うん…」

恵太「じゃあさ、これから俺ん家いかない?」

花子「えっ?あ、いや、でもさすがにそれは…」

恵太「太郎だって夢子ちゃん連れ込んでいちゃついてんだよ?しっかりやることやってるみたいだしーw」

超ド級ショックを受ける花子!!!

一方の太郎&夢子、実はあんまりうまくいってなかったりする。デート中、上の空だったり花子のことばかり話してたりする太郎に散々耐えてきた夢子。

おうちデートはいつも夢子が自分の部屋に誘うのみで「太郎くんの部屋も行ってみたいな♪」とか言ってもスルー連発。ついにキレた夢子!

夢子「太郎君、なんで私の事見てくれないの!?」

太郎「何キレてんだよ?」

夢子「太郎君っていっつも花子ちゃんの話ばっかり!カノジョは私なんだよ!?」

太郎「そんなの分かってるよ。だからこうして一緒に…」

夢子「でも心は花子ちゃんのとこにずっとおきっぱなしじゃん!」

太郎「…そんなこといわれても」

夢子「サイテー…。もう疲れたよ…もう別れたい」

太郎 「でも…」

夢子「花子ちゃんの手前別れたくないんでしょ?サイテーだね」

太郎「そういう意味じゃ…!」

夢子「でももう遅いよ。花子ちゃん今頃恵太くんと楽しくデートしてるはずだし」

太郎「…花子が恵太と付き合うわけないだろ」

夢子「何もわかってないね。自分は花子ちゃんから逃げたくせに、花子ちゃんは自分から逃げないとでも思ってるの?」

太郎「……」

夢子と別れたあと、気になって花子に電話する太郎。だけど花子は出ない…。

夢子の言葉を思い出して恵太宅を訪ねると、ちょうど恵太宅から逃げ出してくる花子と遭遇。

太郎「花子!?」

花子「太郎!?なんでここに…」

太郎「何でって…。って、お前…泣いてんの?」

花子「そ、そんなことない!それより夢子ちゃんは―」

太郎「何された?」

花子「べ、別に何もー」

太郎「恵太に何されたんだよ!言えよ!」

花子「な、何もされてないよ…ただちょっと、ビックリしただけで…」

太郎「俺が知ってるお前は、ただちょっとびっくりしただけで泣くようなヤツじゃないだろ」 

花子「そう…だったかな」

太郎「そうだよ」

花子「はは…なんか久しぶりだね、太郎とこうして話すの。なんでかな、すごくホッとするっていうか…変なの」

とか言ってると、恵太が自宅から出てきて鉢合わせしちゃう。しかも恵太、電話で夢子と話してたりする。

「適当に襲おうと思ったんだけどミスったわー」とか言ってんのを聞いて、恵太の告白が夢子の差し金だと理解する花子&太郎。

恵太「あっれー、太郎じゃんw 俺の彼女見かけなかった?」

太郎「お前…サイテーだな」

恵太「んんっ?ナニナニいきなり?意味不なんですけどーw」

太郎「そういう態度も気にくわねーんだよ」

恵太「あぁ?(#゚皿゚)」

なんでかしらんが、たとえ少女漫画であろうと男は男と決闘しなければならないのだ!男には!闘わねばならぬ時が!あるのだ!

いや~乱世乱世。

とりあえず恵太を殴ったかなんかした太郎、ようやく泣き止んだ花子を慰める(?)

太郎「あーあ。お前、顔サイアクだぞ今」

花子「いーよ別に。もう家帰るだけだし」

太郎「ふーん。…じゃあさ、ちょっと寄り道してかない?」

花子「どこに?」

太郎「俺ん家」

花子「えっ」

太郎「そのツラで家帰ったら家族に変に思われるだろ?顔洗っていけば」

花子「あ…そういう意味か」

太郎「俺はお前を襲ったりしないよ」

花子「あはは…そうだよね。私なんかに興味ないもんね」

太郎「……」

花子「ん?どうかした?」

太郎「花子さ、なんで恵太と付き合おうと思った?」

花子「それは…その、ただ単に興味というか…」

太郎「本当にそれだけ?」

花子「な、なんでそんなこと聞くの…?」

太郎「俺の知ってる花子はそんな理由で恵太とは付き合わない」

花子「俺の知ってる、って…。それは子供の頃でしょ?私はもう太郎の知ってる私じゃないよ」

太郎「だったら俺だってもうお前の知ってる俺じゃない」

花子「太郎…?」

太郎「俺はもう、鼻水たらして泣きわめいてお前に守ってもらってた頃とは違う。今お前の中の俺ってどういうヤツ?」

花子「今…?」

太郎「やっぱり今でも頼りない?恵太は良くて、俺はダメ?」

花子「そ、そんなことないよ!いつも助けてくれるし、すごい頼りになるって思ってるよ…」

太郎「だったら何で夢子と付き合えとか言うんだよ」

花子「え…それはだって、夢子ちゃんが太郎のこと好きだっていうから…」

太郎「じゃなくて。なんで俺と夢子が付き合うの平気なんだよって聞いてんの」

花子「…そんなの。平気じゃなかったよ。ショックだったし」

太郎「ショック?」

花子「そりゃ…だってそうでしょ?ずっと一緒にいたし一番仲良しだったし誰よりも詳しいって思ってたのに…いつの間にか私は部外者で…なんだか遠い存在になっちゃったなぁって」

太郎「…」

花子「でも仕方ないんだって思ってた。だって私はただの幼馴染だし、それ以上でもそれ以下でもないから」

太郎「…なんでお前がなんないの?」

花子「?」

太郎「お前がなれば良いじゃん。俺のこと一番詳しいんだろ?だったらお前がなればいいじゃん。…幼馴染以上に」

花子「えっ!?それは…マズイ、でしょ…」

太郎「なんで」

花子「だって…いくら幼馴染で一番詳しいって言ったってやっぱり好きでもない相手と付き合うのは良くないって思うんだ。私もね、恵太くんと付き合ってみてすごく良く分かったの。やっぱり適当に付き合うって良くないなってー」

太郎「好きだったらいいんだろ?」

花子「そりゃそうだよ。好きだったら何も問題ないっていうか」

太郎 「だったら問題ないだろ」

花子「あ、あるよ!だって太郎は私のこと好きじゃないじゃん!」

太郎「好きだっつってんじゃん」

花子「ええっ!?いつ言った!?聞いてない!!」

太郎「てゆーかふつう気づくだろここまで色々言ったら…」

花子「あっ…あ、あのね、でもその、私は夢子ちゃんみたいに可愛くないし昔からいじめっこ撃退してたくらい逞しいっていうか男らしいっていうか女の子っぽくもないし、だからそのっ」

太郎「だから何?」

花子「だから、だから…彼女という存在には相応しくないんじゃないかと…」

太郎「相応しいとか相応しくないとか、それ決めるの俺だから」

花子「でも自信ないし…」

太郎「自信ってなに?恋人って自信がないとなれないの?」

花子「だって…太郎、もう昔の太郎じゃないんだもん…」

太郎「それさっき言った」

花子「昔みたいに私が守ってあげられる人じゃなくなっちゃったんだもん…」

太郎「別に守ってもらいたいなんて思ってないし。ていうか…今度は逆になったんだろ」

花子「逆?」

太郎「昔、花子が良く言ってたじゃん。私がついてるからね!って。今度は俺がそれを言う番なんじゃないの?ってこと」

花子「そっか…」 

太郎「まぁ、花子が嫌なら言わないけど」

花子「そんなこと言ってない!」

太郎「じゃあ…」

こうして散々めっちゃ小っ恥ずかしい会話を繰り広げた二人は幼稚園以来久々に手を繋ぐのでありました…ちゃんちゃん!

 

…というのが幼馴染モノであります。

(このくらいぐちゃぐちゃしないと付き合えません。両想いなのに!)

 

なぜこの手の主人公(ヒロイン)は友達の恋の応援をしてしまうのか…おいおいその男の子は君が好きな子だろ!?という読者のツッコミを跳ね返しながらお節介を焼き、最終的には自分が傷つくというこのパターン…少女漫画ではよく見かけます。

 

正にあるあるです。

 

見ていてモジモジするんだけど、これがなかなかどうして王道すぎて「あー!」ってなります。ジタバタします。

↑この幼馴染モノの醍醐味は子供のころとは立場が逆転するところ、そして何より「実は昔から両片思いで、遂に願いがかなった」的なところですね。

 

「幼馴染モノ良いなぁ…」と思っていたら… 

さいきん読んでる本の中にこんな一節を見つけてしまいまして。

 

人間には、「幼年時代を共有した異性には性的関心を抱かない」という本性が埋め込まれているのだ。

 

ええええ!!!

じゃあ幼馴染モノって幻想じゃん!!!

あの胸キュンはすべて幻想!!!!

 

この本によると中国や台湾の一部で小さい女の子を養子にして男子と一緒に育てて嫁にするという婚姻スタイルがあるそうで、だいたい女の子が結婚を嫌がるそうな。離婚率が3倍、不倫も多いそうです。

とはいえ、もちろんゼロではないですし、実際幼馴染同士で恋愛結婚されている方もいらっしゃると思います。

個人的に幼馴染という存在がいたら初恋になったりするのかなぁとか憧れを抱いてましたが、あれ、そういう問題じゃないんだ?…みたいな。なんだろうこの軽い絶望感(笑)

 

ちなみに本はコレ↓です。またしても橘玲さん!

言ってはいけない―残酷すぎる真実―(新潮新書)

 

橘玲さんの本については以前もちょろっと書いたけど、こちらの本の方がかなり有名なのではないかと思います。この本はガッツリ格差とか不都合な遺伝の事実なんかに言及している本なんですが、内容はかなりグサッとくるものの個人的には面白くて!

雑学的に面白いなと思ったのは「共学に通っている女の子の方が妊娠率が高い(女子高は低い)理由」とか。

同校に彼氏がいる率が高い共学女子は、彼氏の友達の輪に入ることになる。そこで彼氏の男友達がその彼女とエッチ済みだと「なんで俺の彼女はやらせてくれないんだ」ってことになる、と。

彼からの誘いを断ると校内で立場的に気まずくなるので仕方なく応じることになる…みたいな話だったんだけど、確かに恋人の友達ってなかなか一筋縄ではいかないですね。

まあ基本的にはもっと暗澹たる内容ですけど(笑)こんな内容もあったりして、なかなかオモシロ唸れます。そして全然関係ないところで「幼馴染モノって幻想なのか…」って手軽に絶望できておすすめです(^ω^)/

 

さいごに(余談)

本の中のあの一節を読んだ瞬間、もうこれはぜひ書こうと思ってました。少女漫画もどきのイラスト付きで書こう!と。久々に少女漫画ちっくな絵を描いたら楽しかった…(笑)

よく考えたら、幼馴染ネタって結局ギャップ萌えですね。体格差とか身長差萌えの要素も大きいかも。今は高身長もエグゼクティブと言われるくらいだから背が高い男の人はお得ですね♪

あぁ…イケメンに生まれ変わりたい…それがむりながらせめて一日男になりたい。「君の名は。」みたいなかんじで…もう瀧君の体借りたいw

てか瀧君って身長178cmなの?高スペックすぎじゃない? それとも昨今の男子高生の平均身長ってそのくらいなの?高いよ…

めっちゃ長かったですがここまでお付き合いくださった方ありがとうございました!

ではでは、また! 

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