ちょっと語ってみた 絵のはなし

メンタル弱い絵描きが相手から言われて胃痛になる鉄板セリフ4選

2017年10月7日

こんにちは、もとみんです。

ここ1~2年、初対面の方とお会いする機会がとても多いです。

ただでさえ人見知りなのに最近こもって作業ばかりしているせいで心なしか喋り方を一部忘れてきた気がします。なんかもう家庭用AIロボットが普及して話し相手になってくれたらそのまま廃人になるんじゃないかと一抹の不安を覚える日々であります。

で、初対面の方とお話する際はどうしても「普段なにをしているか」という初期データをお互い交換することになりますよね。わたしの初期データは絵や文章を書くことといった創作活動になるのですが、この「創作」という言葉がこれまた一筋縄ではいかず難しい!

そこで、だいたいは「絵を描いたりします」という言い方をします。たぶん絵が一番分かりやすいかな?と思うからです。で、そう言うと、十中八九相手から返される言葉があるんです。

これはほぼ定型句に近いんじゃないかなと思います。たぶんやりとりとしてはすごくナチュラルというか、こういう流れが普通なのかもしれないですが、わたしはこの会話のやりとりをするたびに胃が痛くなります…(笑)

たぶん自分の絵に自信がある場合とか、絵を描いていることに積極的なひとなどは、どんな言葉も「ばっちこーい!」ってかんじだと思うんですけど、わたしの場合そういうわけでもないので、毎回悩み悩み答えています。

そんなわけで今回は「絵を描くんだと告白したとき、相手から言われて胃が痛くなるセリフ4選」について書こうと思います!(※あくまでわたしの場合なので他の絵描きさんは違うとおもいますが!)

 

【言われる度:90%】軽いノリの「見せてください」

ほぼ言われます。マジ言われます。

 

不思議なのはこのセリフの語尾にだいたい「(笑)」がついていることです。わたしだけかもしれないですが、軽い調子とかノリで言われるパターンが多いです。

ごくまれに、とても丁寧に「どんな絵をかいているのか興味があります。よろしければ今度見せてください」みたいに言われることがありますが、そういう方はあんまり深追いしてこないことが多いです。

逆に軽いノリの場合は「え~見せてくださいよ~!」っていうどっかのチャラ男みたいなノリでけっこうその内容を引きずってくるので最大級に胃が痛いです。

こうしてブログを描いてるんだから見せられないわけねーだろって思われそうですが、見せなきゃいけない理由もないよなっていう…(笑)

わたしの中ではイラストも文章も技術の一つではなく思考の一部なので、(対面で)初対面の方に絵を見せるというのはある意味、武器を一切持たずにすっぴんのたまねぎ剣士のまま最初の街から旅立ってモンスター退治に出るようなもんなのです。

 

そんなのやだよ! こわいよ!

 

そんなわけで個人的には胃が痛いな~って思うんですが、中には「見せて」って言わなくても自ら見せてくれる人もけっこういますよね。絵描きのスタンスとしては本当はそっちが普通なのかもしれないですね。

 

【言われる度:70%】絵の種類を聞かれる

これもすごい聞かれます。

絵をそのまま見せれば一目瞭然だから、おそらくこの質問は「絵を見せるのはちょっと無理です」というのが原因で発生している場合が多いんだろうなと思います。

この質問の場合どう答えていいかわからないから結構悩みます!絵といったら油絵とか水墨画とかも絵なわけで、そういうものではないからとりあえず「イラストちっくなものです」的な説明をするんだけど、イラストの世界も千差万別ですよね。

だってカードゲームとかでよく見かける美麗CG絵もイラストだし、いらすと屋さんでおなじみの和やかな可愛い絵もイラストですもんね…でもその違いをどうやって説明すれば伝わるでしょうか?

例えば「戦国ゲームみたいな絵」って言われたらなにを思い浮かべますか?

人によっては信長の野望みたいな絵を思い出すかもしれないし、人によってはイケメン戦国みたいな絵を思い出すかもしれない。でもその絵の差分って相当なもんじゃないですか! 説明が難しすぎる!!!

そんなわけでわたしは、今このページで描いてるような緩い絵とストマンで描いてるような漫画ちっくな絵と、もうこの絵の違いでさえいつも説明がおぼつきません。

そうそう!

そういえばですね、以前この説明に悩んで「う~ん…なんていえばいいんだろう…漫画っぽい絵なんだけど…」と困っていたら、冷めた感じで「なんなの、ちびまるこみたいな絵でも描いてんの?」って言われたんですよ。しかもめっちゃ鼻で笑いながら!

さすがに「さてはおぬしワシを愚弄しておるな!?」ってわかりましたね…(笑) それにしても言葉のチョイスがすごい!

ちなみにちびまるこちゃんって有名作品ですよね。最近は花輪くんとまるこのカップリングで盛り上がりさえ見せてますし、好き嫌いはあるにせよまさにロングランです。

こうして特定の作品名を出されるとその人の中の絵の価値観がわかりやすいなと思いましたね。とりあえずその人の中では写実的に近い=デッサン的な上手さを重要視しているんだな~ってことがよく分かりました。なんか興味深い。

   

【言われる度:50%】絵が描けるっていいね!

これも結構言われます。

言葉そのままの意味で受け止めると褒め言葉だと思うんですけど、社交辞令っぽい雰囲気もありますよね。ニュアンスが難しい言葉だなと思います。

一回すごく面白いなって方がいらっしゃって、その方は自分では絵をかかないのだけど「絵なんて誰でも描けるじゃないですか」ってズバッと言いきったんですよ。わたしそれを聞いたとき「確かにそうだな」って思ってしまって!

例えば絵にレベル設定があって、このレベルに達していなければ絵を描けたことにはならないっていう明確な基準があるならわかるんですが、特にそういうのもないから、幼稚園くらいのちっちゃい子供がかいた絵だって立派に「絵が描けた」ことになるわけですよね。

で、たぶんその幼稚園児のかいた絵も、なにかオモロイネタと合わさってたら人気が出たりそれこそ売れたりすると思うんです。その場合その園児は絵がすごく上手いわけではないけど絵がかけるし、みんなの注目をあびてるわけだから絵描きとしてはワンランク上ってことになると思います。

これを考えると、心底絵を描きたいと思ってるのに絵が描けないってことは多分ほぼないと思うんです。

あるとすれば「自分が思うような理想通りにかけない=絵が描けない」だと思うんです。けどその場合は、わたしも自分の理想とは遠い絵を描いているので(理想通りの絵が描けないので)、じゃあ絵が描けないのと一緒やん!って気がします。

それらは自己評価なわけだけど、絵の上手い下手とか好き嫌いとかって全部他己評価で決まりますよね。

自分で「いい出来だ!」って思ってても世間が「なんじゃこりゃ」って思ったらそれはなんじゃこりゃになるし、自分的には「ぜんぜん上手く描けなかった…」と思っても世間的には「すげー!」ってなったら、それはすげーことになるわけですよね。

自分じゃ決められない世界ですよね、資格とかないし、正解もないし、嗜好によってバラつきあるし…。

だからたまにこの言葉については疑問を感じるんですが、深く考えると疲れるので何もかんがえないようにしてます(笑)

 

【胃が痛い度:500%】感想がない困っているパターン!?

「絵をみせて」と言われてたまに実際に絵をみせることがありますが、わたしの場合はたいがいこのリアクションです(笑)

すごく上手い絵とかだったら、そのリアクションの後に更に絵についての会話が続くのでしょうけど、「へえ~!」って言ったあとは大体まったく別の話題になるので、あ~コレそれ以上なにも言いようがないんだろうな~って思って、わたしの方がつい笑いがこみあげてきてしまうという…

とりあえず気を遣ってこう言ってくれたことに感謝するのですが、そのあとの切り返しはすごく悩みます。まさに微妙な空気!!!

 

うぉぉぉい!!!

だれだよ絵を見せろとか言ったやつ!!!

 

内心そうツッコミを入れる私であった(笑)

 

彼らのそばには相当な手練れ絵師がいる

そんなわけで個人的に胃が痛いセリフを書いてきましたが、絵を描いていると告げた際にいろいろ突っ込んで聞いてくる方は、やはりその人の周囲に絵描き友達がいることが多いようです。おもにそれで生計をたてているイラストレーターさんがいるパターンが多いみたいですね。

さいきんそれに気づいて、やっぱどの程度の絵をかくのかジャッジされてんだろうなぁ…とさらに胃が痛くなりました(笑)

 

比べるのはヤメテエエエェェ…

 

ではでは、また!

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